キングダムの事なら友努勝

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キングダム39巻のあらすじと感想

キングダム39巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム39巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム39巻について

キングダム39巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム38巻のあらすじはこちらです。

www.kingdomkingdom.net

 

 

キングダム39巻では加冠の儀編も佳境に入ります。アイ国の反乱に乗じて国を乗っ取ろうとする呂不韋に対し反乱軍を止めるべく政に協力する飛信隊。さらには政陣営の軍はあの場所に隠されており戦力は拮抗する。また、”天下”について語ろうと政に提案する呂不韋の真意は・・・。太后か、呂不韋か、政か、誰が秦国の実権を手にするのか・・・。実権をかけた争いも過激化するキングダム39巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

 

キングダム39巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム39巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 反乱鎮圧軍
  2. 袂を分かつ
  3. 呂不韋の天下
  4. 政の天下

反乱鎮圧軍

反乱鎮圧軍が1万も隠されていたことに驚きを隠せない呂不韋。呂氏四柱の一人・李斯は反乱を成功させるために咸陽の隅々にまで目を光らせており、1万もの反乱鎮圧軍が存在することは嘘であると判断した。どこに反乱鎮圧軍を隠しているのかと問う呂不韋。政の口から出た言葉は「蕞」だった。

 

 

蕞の兵は南道の渭水川(いすいがわ)を船で渡って咸陽へと向かっていた。

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蕞の兵と合流する飛信隊。しかし、渭水川の向こう側には反乱軍の戎翟公がいた。渡河のたたきゆえの不利を強いられる飛信隊と蕞兵。しかし、舟に用意されていた弓によって拠点を作ることに成功する。そこからは早かった。飛信隊の活躍もあって戎翟公軍を撤退させ死者、離脱者千五百で渡河に成功した。渡河に成功した飛信隊と蕞兵は壁の友人である尚鹿(しょうかく)という男と合流し、なぜ飛信隊が呂不韋の反乱に気付いたのかを説明する。この理由は政陣営にとって非常に大きなものだった。

 

 

 

 

 

袂を分かつ

咸陽の襲撃を開始する樊於期軍。なんと、城壁が内側から勝手に開いてしまう。すべては呂不韋の仕業だった。反乱を成功させるために咸陽の守備兵の中にも呂不韋の息のかかったものを多く忍ばせていたのだ。飛信隊が咸陽に到着する頃、すでに城内には多くの反乱軍が侵入していた。しかし、その反乱軍を次々と屠っていく異様な軍が現れる。反乱軍に牙をむくこの軍は、なんと昌平君直属の部隊だったのだ。

 

 

数日前、貂は昌平君からの伝文を暗号だと理解した。その暗号を読み解くと、加冠の儀を狙った反乱が起こるというものだった。つまり、昌平君は政陣営につき、呂不韋と袂を分かつ決断をしていたのだ。咸陽が騒乱の真っただ中、加冠の儀も終わり昌文君はすぐ反乱鎮圧のために動き出す。しかし、昌文君を呼び止める昌平君。昌平君も反乱鎮圧に参加するというのだ。当然反発する呂不韋。しかし、昌平君は「余計な問答は必要ない 世話になった」と言い放ち呂不韋と袂を分かつことを告げた。

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ふざけるなと声を荒らげる李斯。しかし、呂不韋は動じない。はては政に対し「天下などについて語らいませぬか」と持ち掛ける。果たして呂不韋の語る”天下”とは何なのか・・・。

 

 

 

 

呂不韋の天下

樊於期率いる反乱軍の目的は王族を虐殺し、次の王を呂不韋に据えること。咸陽の守備兵にも呂不韋の息のかかったものは多くいたためあっさりと樊於期軍の侵入を許してしまう。しかし、王族を虐殺することが反乱軍の目的と知っておきながら黙っていないのは飛信隊と蕞の兵。死に物狂いで戦い続ける。そのころ、後宮では政の子を産んだ宮女・向と政の娘、さらに向の友人である陽が脱出の準備を開始していた。はたして脱出には成功するのか・・・。

 

 

咸陽で激戦が行われる中、政と呂不韋は場所を変えて”天下”について語らおうとしていた。政は成蟜の元妻・瑠衣、呂氏四柱の蔡沢と李斯、さらには太后も招待し政自身と呂不韋の言葉を聞かせようとする。話をきり始めたのは呂不韋だった。政に対し、中華の統一の”路”を「狂気の願望」であると表現する。政は呂不韋の発言に対し「人の道を断ずる前に自分を語れ」と切り返す。そして呂不韋は自分の思う”天下”について語り始める。

 

 

呂不韋曰く、”天下”というものは貨幣制度によって生み出されたものなのだ。貨幣制度によって人は他人との裕福度を比較する手段を得てしまった。当然芽生えてくるのは他人より金が欲しいという「我欲」。金を第一とする為政をすることによって秦に幸福をもたらそうとしたのだ。具体的には、商人時代の経験を使って秦を中華史上最も富に満ちた国にするというのだ。秦を中華の経済の中心に据え、秦の国の民を豊かさで包むことによって統治をしようとしたのだ。

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政の天下

咸陽では反乱軍の戎翟公軍が暴れまわっていた。百数年前に強制的に糾合された恨みをぶつけるかのように躍動する戎翟公軍。さらに、信は呂不韋の手下にだまし討ちに合い、信をかばった田有が重傷を負ってしまった。

 

 

呂不韋の意見にたじろぐ政。幼少時代に見ていた亡霊のような幻覚すらも見えてくる。呂不韋はいかなるやり方でも人の世から戦争はなくならぬと断言する。なぜなら大義のため、私利私欲のため、復習のため、仲間のため、愛する者のため戦う理由は様々であり、そのどれもが人の持つ正しい感情であるからだ、と断言した。押し黙る政。しかし、その時政に寄り添う紫の光が瑠衣には見えていた。

 

 

政は呂不韋に対し「お前の口にした為政は所詮文官の発想の域を出ないものだ」と切り返す。戦争という人の営みを否定することはできないと断言する呂不韋に対し、「人の本質を大きく見誤っている」と断言する政。凶暴性も醜悪さも人の持つ側面ではあるが、決して本質ではないと。では人の本質とは何か、と問う呂不韋。政は人の持つ本質は”光”であると答えた。

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キングダム39巻の感想

 うーん熱い・・・。呂不韋ももちろん正しいことを言っていますよね。人の醜悪さも人の本質だって。いままで腹の内を見せてこなかった呂不韋がいきなりこんなこと言ってきて私は思わず呂不韋というキャラが好きになってしまいました(笑)。しかし、政が述べていることもまた正しい。趙で虐待の日々に出会っておきながらもまだこんなことが言えるんだからキャラとしては本当にいいキャラですよね。1巻から読んでいる私にとってはもう涙ものです。さて、次の巻で長かった政と呂不韋の争いに決着がつきます。政と呂不韋の道が語られるキングダム39巻、ぜひご覧ください!

 

 

 

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