キングダムの事なら友努勝

キングダムのあらすじ、キャラ、史実などを取り扱っています。キングダム初心者の人もキングダムを長年読んでいるという人も得られるものがあるようなブログにします!

キングダム31巻のあらすじと感想

キングダム31巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム31巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム31巻について

キングダム31巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム30巻のあらすじはこちらです。

www.kingdomkingdom.net

 

 

キングダム31巻では政のあの名シーンがでます。李牧軍によって突如窮地に落とされた咸陽でしたが、自ら蕞の城に赴いて一般人に火をつけようとする政。この時の一般人に対する政の演説は思わず鳥肌が出てしまいます。この記事で興味を持った方はぜひ実際に読んでみてください!政の演説が熱いキングダム31巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

 

キングダム31巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム31巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 政の演説
  2. 蕞の城の防衛戦、開始
  3. 蕞の城の防衛戦、一日目
  4. 蕞の城の防衛戦、二日目

政の演説

政が咸陽から打って出たことを聞いて動揺する咸陽の中枢。呂不韋は昌平君に対して政にアドバイスをしたのではないかと問い詰める。ここで昌平君は呂不韋に対し、取るに足らぬ小事であると一蹴する。昌平君に対し怒りをあらわにする呂不韋だったが、空席となった玉座に座ろうとする。玉座を取ろうとする呂不韋の傲慢な行動に対し憤慨する肆氏ら政陣営だったが、王弟・成蟜が呂不韋を差し止め玉座に座った。

 

 

 李牧軍の追撃を命からがら振り切った信率いる飛信隊は、南道の最期の城・蕞につく頃にはボロボロになっていた。さすがの信も疲れ果て、みな下を向いていた。しかし、何気なく立ち寄った蕞の城には政率いる軍であった。政の姿を見た信は思わず涙を流し、政につかまってしまっていた。

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信が話していた男が秦国の王であることを知り驚きを隠せない飛信隊。尾平ら古参兵は信が成蟜反乱の際、秦国の王と共に戦っていたということを昔話していたことを思い出す。当時は信の作り話としか思えなかったが、事ここに至っては信の話が本当であると思わざるを得ない。驚愕する飛信隊をよそに、信は政のもとに向かった。

 

 

政は信と貂に対し、驚きの言葉を口にする。蕞の城にいた一般人3万人に武装をさせるというのだ。政は、蕞の一般市民に火を焚きつけるために聞かせたい言葉があるという。飛信隊と共に広場に集まった一般市民に対して政は演説を始めた。

 

 

政が秦国の王であることを知った市民は跪くが、そんな市民に対して政はしっかりと語りかけるような口調で演説を始める。さらに、蕞で敵軍を止めなければ秦という国が滅亡するということまで説明してしまう。恐怖におののく市民だが、一人の少年が立ち上がって戦うことを決意する。この少年を皮切りに、次々と民衆はなびいていき、士気は高まっていく。最後に政は市民に対し「最後まで戦うぞ 秦の子らよ」と説き、とうとう市民に火をつけてしまった。

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蕞の城の防衛戦、開始

政の檄により士気が上がった蕞の市民。しかし、貂は指揮官の不足に頭を悩ませていた。そんな折、昌平君の部下である介億(かいおく)が蕞の城に到着する。介億は貂が指揮官学校にいた際の先生であり、蒙恬の弟でもある蒙毅も参戦していた。武器の補給も終わり、ついに準備も完成した蕞の城は、李牧の到着を待つばかりとなった。

 

 

ついに蕞の城に到着した李牧軍。蕞の城を包囲する。李牧は一人だけ前に出て投降するなら蕞の人間を一人も傷つけないことを誓う。動揺する蕞の市民。しかし、信は政のつけた火がそう簡単に消えないことに気付いていた。信が一つ檄を飛ばすと、一斉に士気は上がり、李牧を驚かせた。李牧は戦うしかないことを悟り、ここに蕞の防衛戦が始まった。

 

 

蕞の城の防衛戦、一日目

城壁は決して高くない蕞の城は簡単に李牧軍のはしごをかけられてしまう。しかし、はしごが届くのは貂にとって想定内だった。民兵たちはいいようにやられてしまうが、その分飛信隊が盛り返す。白兵戦なら楽華隊や玉鳳隊にも負けない飛信隊は李牧兵を圧倒し、南壁には拠点を作らせなかった。昌文君率いる西壁は風をつかみ、戦を有利に進めていた。また、介億率いる北壁は特殊な守城兵器を用いて簡単には拠点を作らせなかった。しかし、壁率いる東壁は風をつかまれ、不利な戦を強いられていた。李牧軍に拠点を作られ、蹂躙される蕞の民兵。ここで、貂の秘策が発動する。貂は蕞の城の中で最強の武力を持つヒョウ公兵を東壁に固めていたのだ。主を失って未だ苦しみと激しい怒りの中にあるヒョウ公兵は確実に敵の戦力をそいでいた。

 

 

なんとか日暮れまで耐えきった蕞の城。李牧は、蕞の城の兵の士気を見て初日に力業でねじ伏せるのは得策ではないと判断した。蕞を落としても後に咸陽を落とさなければならないため、李牧は兵を温存しなければならなかった。そこで、李牧は夜襲を仕掛ける。月が出ておらず城の上からは真っ暗で下の様子はほとんど見えなかった。実際にはこの時夜襲をかけているのは約半数のみであり、しかも夜襲組もほとんど射程には入っておらず、半数は声を上げているだけという構成だった。この半ば形だけの夜襲は夜通し行われた。

 

 

 

 

蕞の城の防衛戦、二日目

 結局蕞は夜通し矢を射続けてしまった。空が白んできたとき、ようやく李牧軍が半分程度であることに気付いたのだ、ここから蕞は一転して休息に入ろうとしたが、鳴りやまぬ敵の喚声の中、眠りに落ちられる民兵は一人もいなかった。

 

 

疲労は溜まり蕞にとって最悪のコンディションで始まった二日目。しかし、奮戦ぶりは昨日と変わらない。そこで、李牧の直属の部下である傅抵(ふてい)隊とカイネ隊が城の上に向かう。傅抵は城壁に上るやいなや、飛信隊の百人将である竜川(りゅうせん)と田有を仕留めてしまう。ここで敵討ちといわんばかりに信が傅抵に斬りかかるが、傅抵は素早く、信の剣は傅抵を捉えられない。いいようにやられる信だったが、ここで信は羌瘣の言葉を思い返す。速さを巧みに使う達人は敵の動きを誘導しているというのだ。つまりは敵の誘いに乗らなければいいだけの話。信は傅抵のことを逆に誘い、一撃を当てた。

 

 

信が傅抵と戦っている間、貂と面識のあるカイネは貂を気絶させ連れ去ろうとする。貂を攫おうとしているところを発見した信は容赦なくカイネに斬りかかるが、カイネは信の剣の威力で城壁の外まで吹っ飛ばされてしまう。そこでカイネに手を差し伸べたのは貂であった。しかし、カイネは自分から手を放し、下にいる兵士に自分を受け止めさせた。傅抵とカイネの隊は隊長を欠いたが、猛威を振るいこの二つの隊を防ぐ南壁が二日目の激戦地となった。一方李牧は急速なしで戦っている秦軍が気にかかり、小さく眉をひそめていた。

 

 

 

 

キングダム31巻の感想

いやー政の演説熱い!ぜひ皆さんには読んでいただきたいですね。ほんとに鳥肌なしでは読むことはできません。私的には王騎の死と同じくらいの鳥肌ポイントでした。また、李牧もうすうす政の存在には気づいていますね。蕞の城での戦いはハラハラ続きです。ぜひ見てほしい政の演説シーンがあるキングダム31巻、ぜひご覧ください!

 

 

 ちなみにキングダム32巻のあらすじはこちらです。

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キングダム30巻のあらすじと感想

キングダム30巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム30巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム30巻について

キングダム30巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム29巻のあらすじはこちらです。

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キングダム30巻では秦に合従軍の新たな脅威が出てきます。戦場は函谷関から別の戦場に移ります。合従軍の新たな作戦を持ち掛けたのは未だに動いていないあの男・・・。そして王騎を討ったあの男も登場してきます。合従軍の新たな作戦に驚愕するキングダム30巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

 

キングダム30巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム30巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 王翦の機転
  2. 南道
  3. 蕞の城

王翦の機転

蒙武が汗明を討った報告を受け、大いに盛り上がる函谷関の秦兵。しかし、突如現れた楚軍によって混乱に陥る。楚兵は魏軍と交戦している秦兵に襲いかかる。瞬く間に函谷関の入り口の門に迫り、函谷関の門を開放寸前までになる。秦兵の誰もが絶望したその時、咸陽からみて右側の崖から、王翦の軍が現れた。

 

 

楚軍と魏軍を圧倒する王翦軍。瞬く間に函谷関の裏門を取り返した。秦兵の歓声は春申君や李牧の元にも届いていた。王翦軍が函谷関の裏に現れたのだとしたら、相対しているオルド率いる燕軍は何をしているのかと叫ぶ春申君だが、オルドは王翦から奪った山砦の中にいた。その日の午前、王翦の待ち伏せにあい主力の8千を失ったオルドは慎重にならざるを得なかった。王翦の罠にはまったのち、オルドは王翦の軍を1万程見失っていたのだ。明らかな罠だった。しかし、オルドが王翦の軍1万を見失っていたのは当然だった。王翦はこの1万の軍を函谷関の援護に向かわせていたのだ。この時、実はオルドが燕の大軍を大挙して函谷関の裏側を狙っていれば到達できていたのだ。しかし、王翦はオルドの心理を読み切り、その行動はないと読んでいた。心理戦でオルドは王翦に敗れていたのだ。

 

 

 

 

南道

楚軍の敗退により、燕軍を除くすべての合従軍が開戦前の位置まで退却した。合従軍の退却の報告を聞き、大いに沸く咸陽の中枢。この盛り上がりは各戦場でも同様だった。しかし、信は何かが引っ掛かっていた。同時刻、楚の朝廷では廉頗も信と同じことを感じていた。信や廉頗の感じていた違和感とは、そう、李牧である。開戦15日目の夜、合従軍の中から李牧の姿が消え去ったことを知るものは秦軍はおろか、合従軍側にもほとんどいなかった。

 

 

開戦16日目の朝、合従軍の各軍のトップが集まっていた。しかし、そこに李牧の姿はなかった。春申君曰く、「各軍から精兵1千ずつ李牧の元へ」との指令を残し、李牧はすでに合従軍を離れたとのことだった。春申君からの報告を聞いて、何かを察した媧燐。2日後、咸陽に華沙(かさ)という小さな城が敵襲を受けたとの報告が入った。

 

 

外敵が咸陽に至るルートは実は咸陽の他にもう一つある。函谷関の北道に対する武関を通る南道である。攻撃を受けた華沙という土地は武関を越えた内側の小城であった。

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しかも、敵はどんどん咸陽に近付いている。なんと、敵の正体は李牧率いる趙軍だった。

 

 

媧燐はなぜ李牧が消えたのかに気付いていた。万の兵を南道に送り込むには数日かかるため、李牧は開戦以来数千単位で趙兵を送っていたのだ。元々12万対4万で始まっているため、秦軍は4万近くの兵が消えていたことに気付いていなかったのだ。しかも、趙軍が一番端を担当したのは南道に兵を送るのに最も都合がよかったからなのだ。

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媧燐は素直に李牧の作戦に感心していた。

 

 

李牧は南道を順調に進んでいた。しかし、後ろから何やら歓声が聞こえる。なんと、ヒョウ公軍と飛信隊が南道に表れたのだ。驚く李牧であったが、ヒョウ公は合従軍からの精兵が李牧軍の元に向かうのを見逃さなかったのだ。ヒョウ公の別働隊は最速で山を越え、南道にたどり着いたのだ。途中の城からも兵を補給していたヒョウ公軍は、飛信隊と合わせて5千もの数になっていた。

 

 

李牧軍は突如の襲撃に対し、「流動」という技を使う。この流動という作戦は、魏の呉鳳明がヒョウ公軍に対して使おうとしていた作戦であり、高台から確認していた貂は李牧の作戦に気づいていた。

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しかし、渦の中にいる飛信隊は李牧の思惑通り次々に分断されていってしまう。そんな中、ヒョウ公が率いる寡兵はヒョウ公持ち前の本能を利用し流れに惑わされず李牧の元に近づいていく。そしてついには李牧の元に到着したのだ。

 

 

李牧の元にたどり着いたヒョウ公。しかし、李牧はまだ切り札を隠し持っていた。そう、李牧の元には龐煖がいたのだ。

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ここに、ヒョウ公軍と李牧軍の趨勢を決めるヒョウ公と龐煖の一騎打ちが始まった。

 

 

序盤、ヒョウ公は龐煖の武力に圧倒される。ヒョウ公は龐煖のような男が戦場にいることが理解できず、「火の付け所」がわからずにいた。李牧はヒョウ公の勘の鋭さを利用して士気を、ヒョウ公の士気を下げてくる。そんな折、ヒョウ公がふと口にした王騎という言葉に反応したのを見逃さなかったヒョウ公。ようやく「火の付け所」を少し見つけたヒョウ公。ここで、信の率いる寡兵がヒョウ公のもとに近付いてくる。しかし、李牧は信率いる寡兵がヒョウ公のもとにたどり着いてもなにも覆らないことを察していた。その感覚はヒョウ公も同じであり、信に対して自らの盾をぶん投げる。さらに、信に対して咸陽に向かうように命令した。ヒョウ公は信に対して盾を渡したのち、龐煖を圧倒する。龐煖に片腕を落とされてしまうが、王騎と同じように片腕で矛を扱い、龐煖と力勝負をする。矛は龐煖にはじかれてしまうが、最終的には龐煖の片腕を折り、信に対して「火を絶やすでないぞォ」といって討ち取られた。

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蕞の城

ヒョウ公が討ちとられた様を見ていた信はヒョウ公と飲んでいたことを思い出していた。信はヒョウ公に対してなぜ六大将軍に入れなかったのかと問うた。すると、ヒョウ公は六大将軍のようなものに興味がなかった、と答えた。戦場で生まれ育ったヒョウ公は戦場で戦い、勝利し、その夜うまい酒を飲めれば満足だ、と。ヒョウ公の答えを聞いた信はヒョウ公を大将軍と認め、王騎と同じように目指すべき将軍であると認めた。ヒョウ公の仇討ちをしようと息巻く信であったが、龐煖のもとに向かっても無駄死にすることは明白だった。無駄死にが目に見えていた壁は信を殴って止めた。

 

 

ヒョウ公討ち死にの報を受けた咸陽の中枢は動揺していた。呂不韋が暗殺集団・朱凶を招き入れたのだ。呂不韋は秦王・政の首を手土産に合従軍に対して降伏して、得意の交渉術で和睦に持ち込もうとしていたのだ。呂不韋のこのたくらみに気付いていた政は昌平君と密会する。咸陽の内側から崩壊しそうな現在の状況をみた政は蕞という南道の終着地にある城に目をつける。しかし、蕞の城には兵士は残っておらず、蕞の城で戦うとしたなら一般人に火をつけるほどの人物が必要だった。昌平君は一般人に火をつけられるほどの人物は残っていないと主張する。しかし、政は昌平君のこの意見に反論する。なんと、政は自分自身が出陣するというのだ。政は昌文君を連れ、蕞の城に向かった。

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キングダム30巻の感想

 ついに李牧が動き出す!李牧の作戦は完璧ですね。媧燐もそうですが、盲点をついて最大の戦果を得ようとする作戦を立てられる武将が優秀な策略家と言えるでしょう。ついに合従軍編もクライマックスに突入してきました。こういう長い章はまとめ読みするのがおすすめですね。新展開に燃えるキングダム30巻、ぜひご覧ください!

 

 

 ちなみにキングダム31巻のあらすじはこちらです。

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キングダム29巻のあらすじと感想

キングダム29巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム29巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム29巻について

キングダム29巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム28巻のあらすじはこちらです。

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キングダム29巻では、李牧が最大のポイントとして挙げた蒙武、騰連合軍と楚軍の決着がつきます。騰が臨武君を討ったことで蒙武は自身の軍を温存し、汗明軍とぶつかることができましたが果たして死闘の行方は・・・。少しネタバレしてしまうと、最終的には蒙武と汗明の一騎打ちになります。キングダムでも1、2を争うほど熱い一騎打ちが描かれているキングダム29巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

キングダム29巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム29巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 王翦の作戦
  2. 蒙武と汗明

王翦の作戦

オルド軍の背中を取った王翦軍は容赦なくオルド軍に矢を浴びせる。自信が山間で背を取られたことに驚くオルドだったが、函谷関に繋がる大断崖にはあらかじめ王翦の軍が伏せられていたのだ。結果、王翦はオルド自身を捉えることはできなかったが燕軍の主攻を担うオルドの本隊8千を壊滅させた。王翦は後に不気味に笑いながら山中に消えていった。

 

 

 

 

蒙武と汗明

昼過ぎ、今回の戦で最大の戦場である楚軍と蒙武、騰連合軍の戦いが佳境に近付いてきた。五千将に任命された項翼(こうよく)が騰を足止めしている間に、方陣の正面を壊しに行く媧燐。 

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方陣のふたが壊れかかったその時、取り残されていた録嗚未と干央が後ろから媧燐の本隊に突撃した。また、王賁率いる玉鳳隊の助太刀も入り、危機を脱する。退却すると思われた媧燐軍だったが、その足で汗明と蒙武の軍の戦場に赴いた。

 

 

両端に多くの兵を置く斜陣がけによって軍の大半を使ってしまった蒙武。しかし、これは昌平君が蒙武に授けた策であり、計算通りだった。両端に力を置くことで汗明軍は軍を端に寄せざるを得ず、真ん中が少しばかり手薄になっていた。蒙武の本隊5000は中央突破して汗明の首を狙う作戦だった。

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 ついに出陣する蒙武軍5千。蒙武に対してまずは小手調べといわんばかりに汗明は自身の精鋭兵5千を蒙武にぶつける。この汗明の精鋭兵5千はただの兵ではなく、なんと全員が蒙武並みの巨躯であった。しかし、この精鋭兵をものともしない蒙武。いよいよ汗明軍の手薄な横陣中央に迫っていった。蒙武が汗明に近付くと、太鼓の音が聞こえてきた。太鼓は汗明を盛り立て、汗明は蒙武の前に立ちふさがった。ここに全体の戦局を決めかねないほどの一騎打ちが始まった。

 

 

全体の戦局を決めかねない蒙武と汗明の一騎打ち。序盤は押される蒙武だったが、全力を引き出した蒙武は勝負を互角に戻す。一進一退の攻防が続き、お互い余力もなくなってきたころ、媧燐は一騎打ちを邪魔して蒙武を背から突くように部下に命令する。それを妨げるべく蒙恬は割って入るが、汗明に切られ、重傷を負ってしまう。蒙武は息子の蒙恬が馬から崩れ落ちていくのを見て底力を出し、ついに汗明を討ってしまったのだった。

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汗明を討った蒙武だったが、汗明の一太刀を受け、蒙恬は虫の息だった。蒙武に対して蒙恬に最期の言葉をかけるように促す側近たち。しかし、蒙武は蒙恬を気に留めず戦場に赴く。蒙武は自身の息子である蒙恬を信じていたのだ。蒙武の期待に応えるように息を吹き返す蒙恬。蒙武はは先頭に立って完璧に汗明軍中央を撃破し、汗明軍の横陣を真っ二つに切り裂いた。さらにそこから左右の乱戦地に加勢し、汗明軍を壊滅させたのだ。

 

 

汗明の戦死の情報に動揺する各戦場。春申君は敗北した楚軍を立て直そうとするが、春申君が楚軍に赴こうとしたその瞬間、媧燐からの伝令で「勝利は目前 総司令様は函谷関をくぐる準備をされたし」と伝えられた。

 

 

汗明軍壊滅ののち、媧燐は騰軍から後退していた。もう少しで騰の首を取れたと媧燐に詰め寄る項翼と白麗だったが、白麗は媧燐将軍直下の精鋭部隊5千の姿が消えていることに気付く。なんと媧燐の消えた精鋭兵5千はすでに函谷関の裏に到達していたのだ。

 

 

 

 

 

キングダム29巻の感想

蒙武と汗明の一騎打ち決着!いやー熱かった!しかし、残念なことに文章ではこの一騎打ちの迫力が伝わりませんね(笑)。そこでこの29巻は漫画で読んでほしいですね。たぶん没頭してすぐ読み終わると思います。また、汗明を討ち取った喜びもつかの間、媧燐の精鋭兵が函谷関の裏をとってしまいました。ここからどうなるのかも見ものですね!激熱の蒙武と汗明の一騎打ちが見どころのキングダム29巻、ぜひご覧ください!

 

 

 

 

ちなみにキングダム30巻のあらすじはこちらです。

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キングダム28巻のあらすじと感想

キングダム28巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム28巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム28巻について

キングダム28巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム27巻のあらすじはこちらです。

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キングダム28巻ではついに合従軍編も佳境に入ります。表紙は桓騎ですが、桓騎は大活躍します。しかも桓騎だけではなく王翦や張唐、蒙武などの秦の名だたる武将が大活躍します。めちゃめちゃ熱い展開ですね!秦の武将が大活躍するキングダム28巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

 

キングダム28巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム28巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 蒙武、騰連合軍vs楚軍
  2. 函谷関の攻防
  3. ヒョウ公軍vs趙軍
  4. 王翦軍vs燕軍

蒙武、騰連合軍vs楚軍

蒙武軍の一部である壁の三千の軍を突撃させた後、動かない蒙武。壁の軍は奮闘し、楚軍をてこずらせるが、楚軍は壁の軍に対し5千の増援を送る。楚軍が5千の増援を送ったのを見て、ついに蒙武が動く。楚軍6万に対し、斜陣がけという高度な戦術を用いる。

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もともと策を使うのを好まない蒙武が斜陣がけなどという高度な戦術を使うことに驚く楚軍だったが、蒙武の本当の狙いは別にあるのだった。

 

 

楚軍第ニ将・媧燐に相対すのは騰軍。媧燐は戦象を用いて戦うことで騰軍を驚かせる。しかし、そこは歴戦の王騎残党軍。録嗚未と干央が冷静に対処することによって戦象を追い払う。士気も上がった秦軍だったが、戦象はただの目くらましだったのだ。秦軍が戦象の対処をする間に、楚軍は陣形を変えほぼ詰みの陣形を作っていた。騰は媧燐の陣形に対し、釣り鐘状の布陣を作る。

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しかし、干央と録嗚未には援軍を送れず2人の軍は見捨てざるを得なかった。劣勢の中、五千将に王賁と蒙恬を任命する。王賁と蒙恬は歩兵の陣を攻めている背中を討ち続け、大きな戦果を生んでいた。王賁と蒙恬の機転によって戦局を盛り返し、接戦となっていった。

 

 

 

 

函谷関の攻防

函谷関の攻防も14日目までとは打って変わって激しいものとなっていた。魏は巨大な床弩(しょうど)を引っ張ってくる。巨大な床弩は函谷関に杭を打ち込み、弩に付けられた縄から魏軍が昇ってくる。また、7日目の韓の成恢の毒によって張唐の体は蝕まれていく。張唐含め、函谷関防衛の中央の指揮官は毒によって機能しなくなっていたため、函谷関の中央は押されていた。しかしこの劣勢の中、函谷関防衛の右側の要・桓騎は誰もが思いつかないような作戦を決行する。

 

 

桓騎は魏の井闌車に火と煙を放ち、井闌車の中の兵をどけさせ、何と井闌車を使って地上に降りる。さらには魏の旗を持って敵の大海原を素通りしていったのだ。

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普通、敵軍に小隊が敵軍に入り込むということは珍しいことではない。無論、敵が大軍であるほど、混乱状態であるほど成功しやすい。しかし、わざわざ自ら函谷関を降り魏、韓連合軍15万を相手に作戦を決行する桓騎の度胸と戦術眼を張唐は認めざるを得なかった。

 

 

桓騎は函谷関の上から韓、成恢の本隊が魏、呉鳳明の本隊より大きく前に出ていることを確認していた。桓騎は成恢と呉鳳明のこの違いを利用して、成恢の首を狙った。成恢のもとまで駆け抜けていく桓騎軍と張唐軍。いよいよ武力の勝負となり、張唐は死力を振り絞る。張唐軍がおとりとなっている間に桓騎軍は後ろから回り込んだ。

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成恢は張唐の隊がおとりであることをいち早く見抜き、成恢自身の本隊を桓騎軍と逆に動かした。しかし、張唐はここで意地を見せる。一度は潰されたと思われた張唐軍は息を吹き返したのだ。成恢は毒矢の効かない張唐を理解できない。張唐は齢15のときから戦い続けてきた想いを胸に成恢を討ったのだ。

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 張唐は成恢を討った後、桓騎に秦国一の武将となることを約束し、息絶えたのだった。

 

 

 

 

ヒョウ公軍vs趙軍

飛信隊は李白の軍と交戦していた。「守備」の李白の名は伊達ではなく、飛信隊は苦戦を強いられていた。飛信隊は休憩をしている間、ヒョウ公と作戦会議をする。趙軍の大将である慶舎はヒョウ公が李白か公孫龍の軍に突撃するのを待っていた。そこで、信は慶舎をはめるための作戦を思いつく。信の作戦はヒョウ公が李白軍に突っ込み、李白軍に現れた慶舎を飛信隊が討つというものだった。飛信隊の隊員は猛反発するが、ヒョウ公は信の作戦に乗った。

 

 

 

 

王翦軍vs燕軍

咸陽からみて左側の戦場、王翦軍と燕軍の戦場について不穏な情報が流れていた。なんと、王翦軍が持ち場から逃げたというものだった。動揺する咸陽の中枢だが、王翦はかねてより危険思想を持つ男とされていたので、逃げたのではないかという憶測が飛び交っていた。

 

 

咸陽に王翦が持ち場を離れた情報が飛び交う二刻前、燕軍の主攻により王翦軍は心臓部の砦を不意に失い、動揺していた。しかし、心臓部の砦を失った王翦は退却の即決をした。敵のいなくなった燕軍は函谷関の裏側に繋がる断崖にたどり着いていた。勝ちを確信する燕軍の大将・オルド。しかし、そのオルドの姿を王翦軍の伏兵が嘲笑っていた。

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キングダム28巻の感想

桓騎かっこヨス!いやー普通合従軍という強敵を前に自ら函谷関を降りるなんて言う選択はできませんよね。張唐の武将としての意地も私は好きですね。張唐のような頑固ジジイは人気は出ないかもしれませんが必要なキャラですね。また、28巻の最後の王翦の見開きはゾクッと来ました。王翦がどのようにしてオルド軍の裏側を取ったのかは次巻参照です。秦の各将軍が大活躍するキングダム28巻、ぜひご覧ください!

 

 

 

 

ちなみにキングダム29巻のあらすじはこちらです。

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キングダム27巻のあらすじと感想

キングダム27巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム27巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム27巻について

キングダム27巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム26巻のあらすじはこちらです。

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キングダム27巻では、飛信隊含むヒョウ公軍が趙軍と全面的にぶつかります。特に信は趙の将軍・万極とぶつかります。長平の戦いを恨みに持つ万極に対して信は自分の信念を貫いて戦い抜きます。信の信念を貫く姿がめちゃめちゃかっこいいのでぜひご覧ください!

 

 

 

 

 

キングダム27巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム27巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 信と政の路
  2. 第一日の夜
  3. 大いなる凡戦

信と政の路

楚軍第一の将・臨武君の戦死は諜報員によって合従軍のすべての軍に伝わっていた。しかし、一番端の戦場であるヒョウ公軍と趙軍の戦場には臨武君の死に反応するほどの余裕はなかった。飛信隊の軍師である貂は、乱戦が長く続いた戦場で隊を立て直すために乱戦に入り込んだ。

 

 

飛信隊は趙の万極軍とぶつかり合っていたが、万極軍の異常さに引けを取っていた。それもそのはず、万極の軍は長平の戦いの遺児や遺族のみで構成されていたのだ。秦に対して大きな恨みを抱く万極軍。万極は長平の戦いで当時の秦六将・白起(はくき)が捕虜40万を生き埋めにした話を語り、趙の軍の士気を上げる。信は長平の戦いの恨みをぶつける万極に対して、自分の考えを述べる。信は、出口のない戦争の渦を解く答えを持っている人間を知っていると述べる。そう、その答えを知っている人間とは政である。政は中華を統一し、国境を取り払うことで戦いをなくそうというのだ。そして、信は政の中華統一のための剣となることを誓った。

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 信は自分の信念を胸に、万極を斬り伏せた。信は息を引き取る直前の万極に対して長平の戦いのような惨劇は2度と起こさないことを誓った。

 

 

 

 

第一日の夜

函谷関の死守の報告を受け取って大いに沸く咸陽の中枢。桓騎が魏の巨大井闌車を焼き払ったこと、騰の軍が楚軍第一将・臨武君を討ったこと、信の飛信隊が趙の将軍・万極を討ったことなどの報告を受けた。特に、信が万極を討った報告に政は柄にもなく興奮した。

 

 

咸陽の中枢は函谷関死守の報告に盛り上がっていたが、現場の信たち飛信隊は静まり返っていた。そんな折、ヒョウ公が飛信隊のもとに現れる。ヒョウ公は信に酒を勧めてくるがヒョウ公の酒は飛信隊10人がかりでやっと半分飲めるような強い酒だった。しかし、ヒョウ公はこの酒をぐびぐびと飲みほしながら信に対してこの合従軍との戦で大化けして見せろとアドバイスした。

 

 

 

 

大いなる凡戦

楚は臨武君を失って、大将の汗明ではなく第二将の媧燐(かりん)将軍を出すことになった。

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 媧燐は合従軍の最高司令・春申君が戦いの天才と称すほどの将軍だった。しかし、性格に難があり楚の中枢からは遠ざけられていた。元々臨武君の下で戦っていた項翼と白麗は媧燐の下で戦うことになった。しかし、媧燐は自身の第2軍は動かさず、臨武君の元第一軍だけで戦わせていた。楚軍総大将の汗明はこの媧燐の行動に激怒し、説明を求めた。媧燐はここで汗明と合従軍の本陣に対して「全軍大いなる凡戦を連ねて十日後に函谷関を落とすべし」と忠告した。媧燐のこの報告を聞いた合従軍中枢の李牧は媧燐を本物であると認めた。

 

 

李牧は媧燐の忠告を聞いて、全ての戦場で単純な消耗戦を命令した。合従軍は単純な消耗戦を命令したため、秦は攻め込むことはできず、日付のみが過ぎていった。しかし、7日目になると韓の総大将・成恢(せいかい)が突然動き出す。

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韓の成恢本隊の正体は毒兵器部隊という当時としては非常に珍しいものだった。自身の身も毒に侵されながら開発された毒は生易しいものではなく、函谷関の上の秦兵もバタバタと倒れていった。成恢は強力な弩を用意して、函谷関の上の張唐を狙った。弩は張唐のいる物見やぐらに命中し、弩からは煙が出たが、張唐たちの体には影響がなく成恢の韓軍は引き下がっていった。

 

 

初日と7日目に韓の本隊が動いたこと以外は、14日間単純な消耗戦が続いた。14日の戦いを経て、咸陽の中枢は合従軍の意図に気付いていた。合従軍はすべての戦場で秦軍の弱体化をはかり、機を見て一気に総攻撃を仕掛けるつもりでいたのだ。いつ総攻撃を仕掛けるかは現場の鋭い武将たちは感じており、信にもそのタイミングは何となくわかっていた。14日目の夜、信は次の日が激戦となると直感したのだ。李牧は同じく14日目の夜、各軍の総大将を集め、次の日に総攻撃を仕掛けることを伝えた。

 

 

運命の15日目、李牧は楚軍がカギであるとにらんでいた。楚軍は媧燐軍6万、汗明軍6万が横陣をしき各々が騰軍と蒙武軍と対峙した。蒙武は自分たちの軍に檄を飛ばし壁を含む蒙武自身の左軍を出撃させた。

 

 

 

 

 

キングダム27巻の感想

 信やりましたね!趙の将軍である万極を討ちました。また、万極という長平の恨みの体現者を前にして、自身の信念を固めたシーンはかっこよかったですね。信の将軍としての器が完成する名シーンでした。キングダムはこういう信の将軍としての成長が見どころの一つですね。次巻はついに合従軍編も佳境に入ります。信の成長が見どころのキングダム27巻、ぜひご覧ください!

 

 

 

 

ちなみにキングダム28巻のあらすじはこちらです。

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キングダム26巻のあらすじと感想

キングダム26巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム26巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム26巻について

キングダム26巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム25巻のあらすじはこちらです。

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キングダム26巻ではついに合従軍戦開幕です。初日から大きな山を迎えることとなる秦軍ですが、それゆえ各武将の活躍が際立つ熱い展開となっています。特に、王騎の副官を務めた騰の本当の実力が初めて明かされる巻であります。手に汗握る26巻のあらすじはこちらです。

 

 

 

 

 

キングダム26巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム26巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 本能型vs本能型
  2. 函谷関の初日
  3. 最大規模の戦い

本能型vs本能型

ヒョウ公の突撃により開戦したヒョウ公軍対趙軍。信はこの中に混じって奮戦する。しかし、ヒョウ公はすぐに違和感を感じる。敵軍の配置、比重、はては兵の表情などを敏感に感じて敵の罠を読むヒョウ公だが、趙軍にはただ単調に戦うように指示が下されていたのだ。それゆえ、ヒョウ公は困惑の色を出していた。この指示を出していたのは趙軍の副将・慶舎(けいしゃ)。あの李牧も全幅の信頼を置く男だった。

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戸惑いの色を見せるヒョウ公に対し、ついに慶舎も仕掛ける。趙軍右翼の公孫龍軍を10歩前進させたのだ。公孫龍軍のこの動きに対して敏感に反応するヒョウ公。公孫龍軍に列の入れ替えを行い突撃していくが、それこそが慶舎の罠だった。趙軍左翼の万極軍が強引に李白軍の中を割って入り、ヒョウ公軍の背中を捉えたのだ。

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李牧は慶舎がヒョウ公に勝てると確信していたが、一番の大きな理由は慶舎が本能型であることだった。

 

 

為すすべなくやられていくヒョウ公軍の後方。しかし、敗走の流れを逆走する部隊が一つ、そう、飛信隊である。飛信隊はヒョウ公軍を逆走し、ヒョウ公軍後方の士気を上げた。信の活躍を見たヒョウ公は、信が自分や慶舎と同じ本能型であることを確信していた。

 

 

函谷関の初日

函谷関の攻防は秦が優位に進めていた。それもそのはず、はしごは函谷関の半分ほどにしか届いておらず、矢も全く届いていない状況だった。しかし、余裕の呉鳳鳴。井闌車という奥の手を持ち出してきたのだ。遠目に見ても相当な大きさの井闌車にどよめく秦軍。しかし、函谷関守備の将軍・張唐には井闌車が函谷関には届かないという確信があった。中華に比肩するものは何一つない函谷関に絶対の自信があったのだ。事実、井闌車の高さは函谷関に届くことはなかった。火矢を叩きこむ秦軍だったが、何やら井闌車の様子がおかしい。前板を落とし、止め杭を砕くとかけ橋が架かってしまったのだ。

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函谷関に橋が架かったことによって大いに盛り上がる魏軍。呉鳳明は父・呉慶が討たれたこともあって秦に対して雪辱を晴らすため燃えていた。張唐の持ち場だけではなく、桓騎の持ち場にも井闌車ははしごをかけた。士気は最高潮に達する魏軍だが、何やら桓騎に怪しい動きがあった。なんと、井闌車に対して大量の油の樽が投げつけられたのだ。その井闌車に火矢を放つ桓騎。当然火は燃え広がり、井闌車は燃え尽きてしまった。

 

 

 

 

最大規模の戦い

函谷関から向かって左、連なる山に隔てられるため李牧らの目視も届かぬ隣の戦場がある。そこでは蒙武、騰連合軍9万と楚軍15万の最大規模の戦が展開していた。蒙恬は騰軍の所属であったが、父である蒙武に対して作戦を聞きに行っていた。縦に各軍5万ずつの計15万からなる楚軍は、最後列に総大将を配置していた。蒙武は自分の軍を温存させ、騰軍に第1列を叩かせるという作戦を取ったのだ。蒙武と蒙恬、互いに武運を誓い、自分の持ち場に戻った。

 

 

楚軍の千人将である項翼(こうよく)に相対す蒙恬。数回の手合わせの後、蒙恬の実力を認め、自身の愛刀を披露しようとする。しかしその時、ものすごい勢いで臨武君の本陣に近付いていく軍があった。王騎軍残党の録嗚未と鱗坊だ。臨武君に相対し、斬りかかる録嗚未と鱗坊。しかしその瞬間、鱗坊の頭が矢で射抜かれてしまうのだった。

 

 

鱗坊の頭を射抜いた凄腕の弓使いの存在に気づいた蒙恬。先を見越してこの鱗坊の頭を射抜いた弓使いに接近する。一度は必殺の間合いまで近づくが、項翼に邪魔されてしまう。蒙恬、項翼、鱗坊の頭を射抜いた白麗(はくれい)が相対す戦場に、王賁も混ざって混戦となった。

 

 

共同戦線を敷く項翼隊と白麗隊。さらに、項翼は愛刀・莫邪刀(ばくやとう)を披露する。莫邪刀の名前に驚く周囲だったが、莫邪刀には逸話があった。時は春秋時代、鍛冶屋夫婦である妻・莫邪と夫・干将は当時の王により夫婦合作の刀鍛冶を依頼され、最高の二振りが完成した。しかし、完成後干将は王に殺され名工の業は途絶えてしまった。最後の二振りは五大宝剣に位置づけされたが、名前はそのまま干将と「莫邪」だった。莫邪刀を携えた項翼に相対したのは王賁だった。

 

 

臨武君と相対す録嗚未だったが、臨武君の武力に圧倒される。臨武君は楚と他の国で将軍になることの大変さを説き高笑いする。臨武君は録嗚未にとどめを刺そうとするが、王騎軍残党の頭である騰が接近していることに気づいた。

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臨武君の本陣に達した騰は、臨武君の本陣にとの一騎打ちに移行する。臨武君は元々本陣を前目において勇猛な将を誘い込んで自らの手で葬ってきた男だった。強者を食らい続けた臨武君は自身の武に圧倒的な自信があった。もちろん臨武君の周りも臨武君の強さを理解しているため、臨武君の一騎打ちには手を出さない。しかし、騰は臨武君を圧倒する。臨武君は「貴様は一体何者だ」と問うが、騰は「天下の大将軍だ」と答えた。

 

 

凄腕の白麗に深手を負わせた蒙恬。そのころ、騰と臨武君の一騎打ちも決着しようとしていた。押される臨武君はなぜ王騎の傘の下で戦ってきただけの男に自分が敵わぬのかと嘆くが、騰には中華をまたにかける王騎を支え続けた自負があったのだ。

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 臨武君の首を刈り取った騰は、臨武君の強さを認め去っていった。

 

 

 

 

キングダム26巻の感想

騰大活躍!いやーついに騰が武を見せつけましたね!今まで王騎のもとで活躍してきた騰でしたが、やっぱり王騎に認められるだけの実力があったんですね。騰のつかみどころのない強キャラ感大好きです!あと、本文では触れてなかったんですが、騰の録嗚未いじりがめちゃめちゃ面白いです(笑)。騰の魅力がつまってるキングダム26巻、ぜひご覧ください!

 

 

 

 

ちなみにキングダム27巻のあらすじはこちらです。

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キングダム25巻のあらすじと感想

キングダム25巻のあらすじをご紹介

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。今回はキングダム25巻のあらすじを紹介していこうと思います。

キングダム25巻について

キングダム25巻の表紙は下の通りです。

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 ちなみにキングダム24巻のあらすじはこちらです。

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キングダム25巻では秦国が滅亡の危機に陥ります。「え、いきなり!?」と思われた方も多いかもしれませんが、本当です。戦国七雄のうち、秦以外の6国が手を組み、秦を侵攻してくるのです。具体的なところは下のあらすじにまとめました。秦の大ピンチとなるキングダム25巻のあらすじは下の通りです。

 

 

 

 

 

キングダム25巻の詳しいあらすじ

それではここからはキングダム25巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

  1. 合従軍
  2. 斉の離反
  3. 前哨戦
  4. 開戦の火蓋

合従軍

遂に超大国・楚が秦に向けて重い腰を上げた。楚軍に怪しい動きがあることを察知していた秦は、蒙武と張唐(ちょうとう)という二人の将軍を楚軍の防衛に充てていた。しかし、楚は攻めにくい南虎塁(なんこるい)を攻め抜き、防衛線の裏を抜こうとしていた。 

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楚軍は蒙武と張唐の防衛線を抜いてしまうが、王騎の元副官・騰の軍団が楚軍の足止めを図る。楚軍の総大将である臨武君(りんぶくん)に相対したのは元王騎軍第五軍長・同金(どうきん)。しかし、臨武君の武は想像以上であり、同金は頭を潰されてしまった。

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楚軍侵攻の情報は飛信隊のいる魏との防衛線にも伝わってきた。飛信隊は楚軍の侵攻を止めるため、対楚戦の地へいち早く向かっていたが、途中、眼下に驚くべきものを目にする。魏軍約10万が秦を侵攻するために派遣されていたのだ。飛信隊は魏軍を追っていくが、対魏防衛の要・剛陵城(ごうりょうじょう)があっさり陥落していた。

 

 

飛信隊から李牧が密談しているという情報を仕入れていた秦本営はこれから趙軍も来ることを予測していた。案の定、報告員から趙軍が秦を侵攻してきたと報告を受ける。対応に焦る秦本営。しかし、さらなる悪い情報が入ってくる。なんと、中華の東端の国家である燕と斉の国までもが秦に攻めてきたのだ。つまり、史にも珍しい合従軍が成立したのだ。

 

 

合従軍とはある一国に対して、複数の国が盟を結び興る連合軍のことである。しかし、元々利害が複雑に絡み合う中華において、合従軍は史にも珍しいものだった。秦に対する合従軍が興る40年ほど前、当時、東の超大国であった斉に対して合従軍が興った。斉の被害を最も被っていた燕の楽毅が総大将となり、斉は二つの城を残して残り全ての土地を失ったのだ。合従軍の凄まじさを知っている秦本営の多くの人間は絶望しており頭を働かせているのは昌文君と昌平君のみという状況だった。見かねた政が「今ここにいる人間が秦国民全員の命運を握っているんだ!」と檄を飛ばし。何とか秦本営は戦意を取り戻した。昌平君は合従軍に楔を打ち込むため、斉に目を付けた。

 

 

 

 

斉の離反

 昌平君は遠交のために東に張っていた蔡沢に対し、早馬で「斉を合従軍から離反させてほしい」と命令を送る。斉王・王建(おうけん)は蔡沢との交渉を許可した。かくして、蔡沢と斉王の交渉が始まった。

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王建曰く「合従軍によって得た秦の土地、金品、人はそれぞれの出した軍の規模で割って分配する」とのことだった。蔡沢は「秦全土を得たとしてその分配による利益の概算の倍を払う」と反論する。王建は蔡択の条件を呑み、斉の軍を引き返させた。蔡沢は「後は本国の人間を信じるだけ」と述べた。

 

 

 

 

 

前哨戦

楚軍に対しては騰の軍が時間を稼いだため蒙武、張唐の防衛線が間に合い、にらみ合いになっていた。秦本営として対策に火急を要するのは魏軍だった。しかし、魏軍には独断でヒョウ公将軍が戦闘をしており、時間を稼いでいた。

 

 

魏軍の総大将は呉鳳明、ヒョウ公が討った呉慶の息子だった。

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魏軍を追っていた飛信隊もヒョウ公軍に加勢し、ヒョウ公軍は有利に戦を進めていた。しかし、新しい戦術を使用する呉鳳明に対し、罠の匂いをかぎ取ったヒョウ公は撤退を決意した。

 

 

数日間ヒョウ公軍と魏軍が戦を続けた後、李牧に率いられた趙軍が魏軍のもとに到着する。呉鳳明は李牧に対し「どこまで合従軍を続けるつもりか?」と問う。李牧の答えは「もちろん秦が滅ぶまで」とのことだった。

 

 

そのころ、秦本営では合従軍に対する戦術がようやく固まっていた。昌平君は秦の名だたる武将を全員呼び寄せ、作戦を発表する。作戦は咸陽までの防衛線を全て撤廃し、咸陽の入り口・函谷関までは素通りさせるというものだった。全軍を函谷関へと集結させ、函谷関を守ることにすべてを費やすのだ。函谷関に到着した信は、城壁の高さにただただ驚くばかりだった。

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続々と集結する各国の総大将たち。最後に到着したのは李牧と春申君だった。李牧は、合従軍の総大将として食客三千を抱える戦国四君の一人・春申君に依頼する。各国横並びの状況で束ねる人間として春申君ほどふさわしい人間はいないとの判断だった。各国の総大将も納得し、咸陽攻略の準備が進められていた。

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開戦の火蓋

 李牧は進軍の途中、合従軍を興した経緯を説明する。李牧曰く「中華が詰みかけた」とのことだった。秦が山陽を糾合し、東郡と宣言したことは秦が中華統一を成すための一歩目だったのだ。李牧は秦の暴威を防ぐため合従軍を興したのだ。

 

 

秦軍と合従軍の配置は下の通り。

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 開戦の合図をするのは楚軍総大将・汗明。楚軍は開戦の口火を切る男として臨武君を指名する。臨武君は檄を飛ばし楚兵の士気を上げる。しかし、全軍出撃のタイミングで先にヒョウ公の軍に突撃されてしまったのだった。

 

 

仕切り直して突撃する楚軍。楚軍に続いて各軍も動き出す。紀元前241年、合従軍対秦軍の戦が開幕した。

 

 

 

キングダム25巻の感想

遂に始まりました合従軍編!いやー今までの戦いの中で最も大規模な戦いですね。敵の総数は約50万。秦にとっては厳しい相手ですね。しかし、敵が強いからこそ合従軍編は非常に熱い展開になっています。秦国滅亡の危機であるキングダム25巻、ぜひご覧下さい!

 

 

 

 

 ちなみにキングダム26巻のあらすじはこちらです。

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