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キングダムのあらすじを振り返る~アイ国反乱 加冠の儀編~

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。


今回はキングダムの加冠の儀編を振り返っていきたいと思います。加冠の儀編はジャンプコミックスでいうと37巻〜40巻に相当し、話数でいうと402話〜437話に相当します。

 

 

前章のあらすじの復習はこちらです。こちらもぜひご覧ください。

masaru-tomoyume.hatenablog.com

 




ではでは早速あらすじの復習に参りましょう。

 

 

 

 

 

大后は著雍と山陽を貰い受けると宣言する。後宮勢力の三大宮家の金を、著雍と山陽に落とすのは悪くない判断だと言えるが、大后は山陽の長官にロウアイ(ろうあい)という人物を推薦してきた。ロウアイという男は、呂不韋が大后との体の関係を断つために送り込んだ男娼であり、それゆえに呂不韋は大后の申し立てを断ることはできなかった。

 

 

大后とロウアイ、この二人には子がいた。もちろん露呈すればお互いに破滅の道を辿るほどの事実だ。2人は子を隠しつつ、太原(たいげん)という場所に入る。なんと驚くべきことに、2人は太原にて「アイ国」という国の成立を宣言してしまった。

 

 

建国に怒りを露わにする咸陽。誰もが形だけの建国宣言は実を結ばないと思っていたが、アイ国は日々着々と独立国家としての体をなしていく。咸陽が対応を追われる中、ついに始皇9年・政の加冠の儀が行われる年を迎える。加冠の儀によって列国に政が王となることをアピールし、中立勢力も政陣営に取り込むことができる。つまり加冠の儀までに呂不韋陣営が仕掛けてくることは間違いがない。9年続いた政と呂不韋の政争もついに終わりを迎えることになる。

 

 

大后は身に子を宿し、心を休めようという願望を持ち始めていた。ロウアイも大后のために自分の力を尽くす。しかし、そんな折大后の子の件がアイ国の大臣たちにバレてしまう。楚の息がかかった大臣・虎歴(これき)によると、隠し子の件に怒った咸陽は挙兵してアイ国を攻撃しようとしているとのこと。アイ国が秦をかき乱してくれれば万歳な虎歴は当然挙兵を促す。他にも各国の息のかかった大臣がたくさんいるアイ国の暴走は止められず、大后は加冠の儀に合わせて挙兵することを決定した。

 

 

秦魏の国境付近にいた飛信隊。魏との戦争中、軍総司令・昌平君から指令が来る。しかし貂はその内容に違和感を覚える。その頃秦の旧王都・雍ではついに加冠の儀が行われる。皆が政に注目する中、大后のみは心にさざなみすら立てず、反乱のことを思案していた。大后は咸陽が挙兵してアイ国に攻撃するという話を聞いていたが、その割には自分に注目が集まらないことに違和感を覚える。そう、咸陽が挙兵してアイ国に攻撃するというのは呂不韋が流した嘘だったのだ。反乱軍には呂不韋の息のかかった人が沢山おり、彼らが王族、皇族を皆殺しにする事で、アイ国の非道を印象付け、秦王族を抹殺する。このアイ国反乱軍を呂不韋が従える蒙武軍が打ち倒す事で、呂不韋が王であることを民に実感させるというのが呂不韋の作戦だったのだ。

 

 

アイ国反乱軍は着々と進軍を続ける。それでも政は加冠の儀を続けるという。政の落ち着きぶりに違和感を覚える呂不韋だったが、政は呂不韋の企てに気づいていたのだ。反乱軍鎮圧用の兵士を蕞に隠し、呂不韋や李斯を欺いたのだ。

 

 

貂は昌平君からの指令に違和感を覚え、指令が暗号であることに気付く。昌平君の意図は、咸陽にて反乱が起こることを飛信隊に伝えることだったのだ。それはすなわち昌平君が呂不韋と袂を別つことを意味していたのだ。加冠の儀も終わり、反乱を鎮圧させるため出発しようとする昌文君だが、昌平君が待ったをかける。これをもって昌平君が呂不韋陣営を離れたのだった。

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呂不韋の手回しにより、簡単に反乱軍は咸陽の中に入ってしまう。遅れて飛信隊は咸陽に到着するが、政の子供を救うことに死力を尽くす。その一方、政と呂不韋は「天下」について対等な席で語ろうとしていた。反乱が成功すれば実権は呂不韋か大后のもの、失敗すれば実権は政のものになるこの状況で、2人の話し合いは始まった。

 

 

呂不韋は天下の起源を「貨幣制度」にあると述べる。

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人は金を手にしたことによって、裕福の尺度を手に入れたことになる。他人より金を欲しがる我欲が人々に優劣をつけ、天下となったのだと。ならば金を使って国を治めることが正しい政治であろうと。呂不韋は、自分が実権を持ったなら秦を富に満ちた国にし、秦無くしては中華の経済が回らないようにすると述べる。他の諸国が富を求めるなら手を差し伸べ、平和を築く。それが呂不韋の考える「中華の統治」だった。

 

 

呂不韋は戦争は人の世からなくならないと述べた。なぜなら戦争に参加する人は各々の思いを抱いており、その感情の否定は人間の否定に繋がるからである。邯鄲にて人の闇に当てられた政は、呂不韋の話を聞いて幼少期に見ていた亡霊を見る。しかし、政のもとに光が集まる。政は人の本質を光であると述べる。

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政は闇商・紫夏の中に強烈な光を見ていた。はじめは紫夏の光が特別なものかと感じていたが、王騎やヒョウ公、セイキョウ、漂など皆が光を輝かせて死んで行くのを見て、人の本質は光だと断言する。戦争は人の光を見失わせ、悪い方向に物事を進ませる。だから中華を分け隔てなく一つにし、戦争をなくして世の中を作るというのが正しい政治だと述べる。

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政と呂不韋の言い争いは、前提とするものが違いすぎるというところで打ち止められた。あとは咸陽の反乱の結果をまつ2人だった。

 

 

後宮にまで反乱軍の手が回っており、政の子供を産んだ向と向の友人・陽、政と向の子供麗にも敵の手が近づいていた。敵から逃げる最中、陽は足の骨を折ってしまい、歩けなくなってしまう。まさに陽に反乱軍の刃が届こうかという時、信が反乱軍を斬り伏せたのだった。

 

 

城の外にて璧の友人・尚鹿(しょうかく)の軍を指令していた貂だが、なかなか活路を見出せない。しかし、この劣勢の中昌平君の到着を告げる介億(かいおく)の貝笛が聞こえる。昌平君は自ら先陣を切り敵をなぎ倒して行く。なんと、幼少期は蒙武よりも強かったのだ。直下兵も圧倒的な力を見せ、昌平君をサポートする。昌平君は敵将の逃げ場をなくし、自ら敵将を討つという「包雷」という術を用いる。

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相対す昌平君と敵将・戎翟公(じゅうてきこう)。戎翟公も相当な使い手のはずだが、昌平君はたった2撃で仕留めてしまった。

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敵の将を討ち、反乱軍に勝利した鎮圧軍。信は昌平君になぜ呂不韋を裏切ったのかと問う。昌平君も中華統一を目指し、政が中華統一を成し得る王であるということを理由として述べた。撤退していった兵の指揮官は桓騎軍によって捕らえられ、もちろんロウアイも捕らえられたのだった。

 

 

ロウアイは秦国の法律で最も重い犯罪である車裂きの刑に処することになった。ロウアイの死刑執行の場で、大后は2人の子供の命だけは助けてくれと政に土下座する。受け入れられないと政が述べると大后はナイフを持って襲いかかってきた。衛兵に取り押さえられるが、政を憎み幽閉された。その後、政は大后の幽閉場所にひっそりとおもむき、2人の隠し子を匿ったと報告する。政は大后にこの後の人生を穏やかに過ごしてくれと言って去っていったのだった。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?ついに政と呂不韋の政争に決着がつきましたね。政のスピーチは心に響くものがありました。これを機にキングダムの加冠の儀編を読み返して頂ける方が増えると幸いです。

 

 

次の章のあらすじはこちらです。こちらもぜひご覧ください。

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