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キングダムの史実を語る~最期は処刑される!? 李斯~

どーもこんにちは。友努 勝(ともゆめ まさる)です。

 


今回はキングダムの李斯というキャラの史実をまとめていきたいと思います。

 

 

李斯といえば、キングダムの作中では呂不韋四柱の一人として活躍しましたよね。まぁ、とは言ってもほかの三人はあまり呂不韋の勢力を拡大することに貢献していませんでしたね。昌平君に至っては最後裏切ってるし・・・。対照的に李斯は呂不韋勢力拡大のために暗殺団などを使って活躍していました。呂不韋失脚後も「法の番人」として政のもとで活躍しています。では、今回はそんな李斯が史実ではどんな人物だったのか語っていきたいと思います。

 

 

 

 

李斯はもともと楚北部の人間であり、その才能を認めた呂不韋が秦で仕官させました。この辺はキングダムのストーリーと同じですね。しかし、紀元前237年順調に出世していた李斯にピンチが起きます。ロウアイの反乱の後、逐客令という秦にとっての外国人を秦の朝廷から追い出すという令が出ました。

(ちなみにロウアイ反乱のストーリーのあらすじはこちら)

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このあたり、キングダムではちょろっと描かれていましたが、李斯にとってはかなりのピンチだったそうです。しかし、秦王・政に逐客令の撤回を要求、見事その立場を守ったのでした。

 

 

呂不韋が失脚し、政は李斯を重んずるようになります。しかし、またもや李斯にピンチが訪れます。「韓非子」という書を読んだ政が「この本の作者を採用したい」といい始めるのです。ちなみに、韓非子とは韓非という法家が書いた法書であり、李斯と役職がモロ被りなのです。焦った李斯は政に対して韓非の悪口を流します。しまいには韓非を牢獄に閉じ込め、毒を渡して自害させます。こうして敵のいなくなった朝廷で李斯は中華統一後も権力を持ち続けます。

 

 

政が亡くなった後、秦では扶蘇という男が王になる予定でした。扶蘇は有能であり、人柄もよく、部下にも愛されていました。しかし、李斯のことは嫌っており、扶蘇が王になれば、李斯は政治から離されることが目に見えていました。そこで、李斯はまたもや暗躍します。李斯は宦官の趙高という男と手を組み、二代目の皇帝を胡亥という男にしてしまいます。キングダム作中では李斯は暗殺集団を使って暗躍しているイメージがありますが、実際に史実でも暗躍していたんですね。ちなみに李斯と手を組んだ趙高という男、どこかで聞き覚えがありませんか?そう、アイ国で政の母親の片腕として働いていた宦官です。

(ちなみにアイ国反乱編のストーリーのあらすじはこちら)

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李斯と趙高が王にした胡亥という男は政治のことを考えず、遊び惚けている男でした。胡亥が王となってからは秦の基盤も緩み、朝廷の中もごたごたしてきます。そんな中、紀元前208年ついに李斯が捕えられてしまいます。理由は趙高との権力争いに敗北したからです。胡亥が王位につく頃にはもう秦は内も外もがったがた。李斯と趙高の政治争いも起こっていました。この政争に負けてしまった李斯は王を作為的に胡亥にしたことを白状してから処刑されます。裏の手回しで生き延びてきた男の最期が権力争いの末の処刑とは、なんともよくできた話のようですね。

 

 

 


いかがでしたでしょうか?李斯は、昌平君などと比べるとあまり活躍していないように見えますが、史実ではかなり秦の朝廷で活躍しています。(これから李斯の活躍シーンも増えるかも)これを機に李斯の活躍シーンを読み返して頂ける方が増えると幸いです。

 


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